天穂のサクナヒメ(85点)
天穂のサクナヒメ
評価:良ゲー85点
<プレイ実績>
進行:トロフィーコンプリート
プレイ時間:36時間(ストーリークリア25時間)
難易度:ノーマル
<前置き>
リアルな稲作が体験できると話題になったインディーアクションRPG兼、稲作シミュレーション作品。元々は同人ゲームを作っていた作者が マーベラスから声をかけられて作り始めたという経緯がある。開発期間も長く5年近くかけており、毎年のようにデモを作っていた。
<簡単な評価>
やはり注目すべきは稲作。最初は突然右も左もよくわからない状態で稲作をやらされるが、ゲームが進行していくにつれて”農書”という、どのように稲作を進めるべきかのヒント集が増えていく。そして稲作を繰り返すほど農書とプレイヤーの経験から稲作が上手になってく、という仕掛けになっている。自分自身でいろいろな試行錯誤をする面白さがよくできていた。プレイヤーによっては詳しく稲作を教えてもらえず自分で考えてやるということが合わない場合もあるかもしれない。
もう一つの要はアクションRPGとして、こちらの出来は凡〜良といった印象。所謂コンボゲーの要素が強く、爽快感のあるアクションを楽しもうとするならばコンボ練習は必須。適当にボタンをポチポチしてればできるほどコンボの難易度は低くない。だが2Dアクションゲームとしての難易度は低めでコンボができなくても十分クリアできるのでそういった意味では稲作をやりたいというプレイヤーでもおすすめできる。でもやっぱりコンボできないと凡ゲー。
<総評>
注目されていた稲作はきちんと面白いものに仕上がっているうえ、ゲーム全体の難易度は誰でも楽しめることを前提に作られていると言える。インディーゲームとしてカウントされていることが多いが、インディーゲームの出来をはるかに超えており、ある程度の名のある会社の新規IPだと言われても納得できるレベルの作品。地味ながらモーションやグラフィックの水準も高い。気になっているプレイヤーには安心しておすすめできるゲームである。