クリアしたゲームをレビューするだけ

個人の主観によるものです、あしからず

ファイナルファンタジーⅩⅣ【パッチ〜5.3】(80点)

ファイナルファンタジー14(パッチ〜5.3

 

評価:良ゲー80点

 

 <プレイ実績>

進行:ストーリークリア

プレイ時間:200時間

パッチ:2.0~5.35

コンシューマーゲームプレイヤー目線での評価、メインストーリー以外はほぼプレイしてません。

 

<前置き>

オンラインゲーム化したFF。スタート当初(パッチ1.0)ではあまりの出来の悪さに酷評が相次ぎ、社長が謝罪文を出すという異例事態に。その後、開発チームを一新し、出来上がったのがパッチ2.0に始まる新生エオルゼアである。すでにサービス開始から8年以上経過しているが、パッチを追うごとに評価は上がり続け、パッチ5.0にあたる漆黒のヴィランズではネットゲームにも関わらず海外のメタスコア92というとんでも記録を残している。現在はパッチ1.0は遊ぶことができず2.0から始まる。

 

<簡単な評価>

まずこのゲームはMMOでないことを宣言したい。ネトゲといえばMMO。長時間のレベリングに渋いドロップ率、ログイン時間こそが正義。そんなオンラインゲームではない。どちらかといえばRPGに濃いめのオンライン要素を追加したという方がしっくりくるかもしれない。ソロでも十分遊べる。ネットゲームにしては珍しくストーリーがよくできており、漆黒のヴィランズのメタスコアの高さもここによるものが大きい。評判通りの面白さといって良い。戦闘面に関しても進めるごとに面白くなってくる。ある程度スキルがそろってくる4.0あたりから本番といった感じ。欠点は、ゲーム序盤〜中盤がつまらない。ストーリーは3.0からが本番といった感じで、一番最初の一番長い新生エオルゼアが一番つまらないのはきつい。戦闘面はもっときつい。レベル50あたりまでは新規プレイヤーへの緩和で難易度が下がっている上にスキルの数も少なく、ただただボタンを連打するゲームになっている。面白くなってくるには最低でも50〜100時間は必要。またこれはネットゲームあるあるだが、例に漏れず移動している時間もかなり長い。

  

<総評>

現在稼働しているオンラインゲームでは異次元の人気を誇る本作は、その出来に恥じぬ作品である。しかしながら、サービス開始から既に8年ということもあり、新規プレイヤーが最新ストーリーまで追うとなるとそれなりに大変。幸い装備やマッチング等は新規でも遊べるように調整がされているので困ることはないが、それによって簡単になりすぎたバトルは作業感が凄まじい。そこを越える頃には、素晴らしいストーリーとやりごたえのあるバトルが始まるのでこれから初める人はそこを留意しておくと良いだろう。

Slay the Spire(90点)

Slay the Spire

 

評価:神ゲー90点

 

 <プレイ実績>

進行:三キャラでストーリーおよび裏ボス撃破

プレイ時間:

難易度:ノーマル

ハード:PC

 

<前置き>

今でこそひとつのジャンルとして確立されているカード系ローグライクのパイオニア。インディーズ作品。これまでになかったジャンルで、そのよくできたゲームシステムから数々のインスパイア作品を生み出してる。

 

<どんなゲームなのか>

簡単にゲーム内容を説明しよう。プレイヤーは初期にいくつかのカードを手に入れる。そしてそのカードを使用しながらモンスターを撃破し、ステージを進む。進めるごとにランダムに提示されたカードからひとつを手に入れる。これらを繰り返すことによって自分だけのデッキを構築し、ラスボスを撃破できればゲームクリアとなる。あらゆるランダム要素が絡むために出現するボスやカードによって入手するカードを戦略的に考えていく必要がある。日本人にとって馴染みのあるローグライクといえば風来のシレントルネコで知られる不思議のダンジョンシリーズがあるが、あちらのカードゲームverと考えてもらえればわかりやすいかもしれない。

 

<総評>

特筆すべきはやはりこのカード系ローグライクというジャンルを確立させたことだろう。ゲームバランスは良好で、キャラクターごとに違ったタイプのデッキを楽しめることも素晴らしい。高難易度も用意されておりやり込み要素もある。今でこそ似たようなゲームは存在するが、それでもなお同系統のゲームにおいて頭ひとつ抜けた評価をされていることは神ゲーだからと言わざるおえない。インディーズのよくわからないゲームで食わず嫌いせず、ぜひ一度手にとってみて欲しい。

サイバーパンク2077(70点)

サイバーパンク2077

 

評価:良ゲー70点

 

 <プレイ実績>

進行:ストーリークリア

プレイ時間:30時間(ストーリー25時間)

難易度:ノーマル

ハード:ps4 pro + HDD

※諸々のバグ、エラー落ちについてはないものとして評価します。これらについては後述。

 

<前置き>

ウィッチャー3で知られるCD project REDの新作オープンワールドRPG。ウィッチャー3が神ゲーであったこと、8年という長い開発期間に、イカした世界とキャラクターたち。発売前の期待感はといえば、超大作の名に恥じぬものであったが、果たして。

 

<簡単な評価>

まずはそのイカしたサイバーパンクならではの世界観とキャラクターたちを評価したい。一癖も二癖もあるが、癖があるだけではなくしっかりと魅力的なキャラクターと世界になっている。きっとプレイヤーそれぞれがお気に入りの場所、キャラクター、装備、戦い方を見つけることができるだろう。そして、オープンワールドとして考えてみると、多くのオープンワールドゲームが平面上にいくつかの利用できる施設が点在している平面的なマップであることに対して、サイバーパンク2077ではマップ構造がより立体的になっている、進入可能な建物の多さも相まってこれまでにないオープンワールド構造を楽しめることも良い点だろう。

気になる点は全体的な操作性の悪さと大味なバトル。今作はファーストパーソン視点しかないゲームであり、FPSの要素も多分に含まれるがこの操作感が10年前のFPSを遊んでいるような仕上がりにっており、最近のFPSに慣れてしまうと不快極まりない。またUIもPC版を基本としているようでコンシューマ版では使いにくさが目立つ。バトルは洋ゲー特有の単調さに理解が必要。間違っても国産RPGのような丁寧なレベルデザインは求めてはいけない。そういうゲームだという理解があればマイナス点ではない。

 

<総評>

サイバーパンク2077に期待された、世界観やオープンワールド構造という点において期待通りのモノを提供できたといっていい。期待通りなのである。その体験を得たユーザーの評価は結局”普通に面白い”であり、それ以上にはならない。これが良ゲーたる所以である。今後もアップデート、DLC販売の予定があるとのことなので、一年後に神ゲーと化したウィッチャー3のようになっていくことを期待したい。

 

<バグ、エラー落ち、グラフィクスについて>

既にニュースで知られているように今作ではコンシューマ版、特にノーマルPS4版において、多数のバグ、エラー落ちが報告され、返金騒ぎとなった。私はpro版かつ、事前情報からグラフィクスの設定を全て切って始めたのでエラー落ちは一度だけで、カクツキもあまりなく、バグも気にならないレベルだった。バグやエラーについては今後のアプデで対応されるのは目に見えているが、グラフィクスに関してはトレーラーで見ていたものがPS4版に実装されることはマシンパワー的にあり得ないのでそこは期待できない。PC版ではそういった話はなく、レイトレーシングを入れるかどうかで悩むようなレベルなので、ちゃんと遊びたい人はPC版しか選択肢がない。現場、コンシューマー機に関しては有料のアーリーアクセス版として捉えるくらいがちょうど良いだろう。今後はPS5専用版も予定しているのでそれまで待つのも良い。

DEATH STRANDING(80点)

DEATH STRANDING

 

評価:良ゲー80点

 

 <プレイ実績>

進行:ストーリークリア

プレイ時間:

難易度:

 

<前置き>

メタルギアシリーズで知られる小島秀夫氏が立ち上げた新会社、コジマプロダクションの第一作。主人公演じるノーマン・リーダスを含め、多数の著名俳優が出演していることも話題になった。そして、もちろんメタルギアの開発者ということもあり、注目されないわけがない。小島氏はインタビューで「万人受けする作品ではないだろう」と話していたが果たして。

 

<簡単な評価>

このゲームはとにかく地味だ。アメリカを舞台とした広大なオープンワールドを基本的には歩いて荷物を指定地点まで運ぶ。危険な敵を排除し近道をいくのか、それとも遠回りするのか。どのようなルートでどのくらい荷物を持って運ぶかはプレイヤー自身が考えなければならない。そこに戦略的面白さを見出せれば、アクションゲームとして楽しめる。

世界観やシナリオに関していえば流石と言わざるおえない。そこに高水準なグラフィックと名俳優が重なればまるで映画を見ているような体験ができる。シナリオに関しては少々難解な部分があるので多少気合を入れて追ってく必要がある。心配な人は、事前に用語の解説に目を通しておくとスムーズに追っていけるだろう。

 

<総評>

大前提として、小島氏の話した通りこのゲームの評価はプレイヤーの感性によって大きく変化する作品だと言える。私は”良”の評価だが、人によっては神ゲーでもあり、クソゲーでもある。レビューする人間として、正しいのかどうかはわからないが、気になるのであれば一度プレイしてみることを勧めたい。ハマれば唯一無二のゲーム体験を楽しむことができる。食わず嫌いしておくには勿体ない作品だ。

ペルソナ5 スクランブル ザ ファントムストライカーズ(90点)

ペルソナ5 スクランブル ザ ファントムストライカーズ

 

評価:良〜神ゲー90点

 

 <プレイ実績>

進行:ストーリークリア、裏ボス撃破

プレイ時間:45時間

難易度:ノーマル

 

<前置き>

ペルソナ5を開発したアトラスと無双でお馴染みコーエーテクモのコラボ作品。無双系。ペルソナシリーズはいくつかの派生作品が存在するもののアクションRPGは初。シリーズファンからはついにペルソナキャラでアクションが遊べると期待された。反面、無双シリーズになって果たして面白いのか?という不安もみられた。ストーリー内容としてはペルソナ5の完全続編。のちに販売された完全版ペルソナ5ザロイヤルの続編ではないことに注意。

 

<簡単な評価>

蓋を開けてみれば、アクションゲームとしてもアドベンチャーゲームとしても高水準の作品となっていた。アクションとしてみれば多少大味であるものの使用するペルソナごとに色々なワザを打ってるだけでもシリーズファンとしては楽しめる。難易度は適当に突っ込んでるだけでは死んでしまうというレベル。程よい緊張感になっている。おそらく多くの人が想像している以上に無双っぽくないので無双だと考えない方がいいかもしれない。

アドベンチャーも良い出来だった。ペルソナといえばシナリオの面白さも欠かすことができない要素であるが、今作でも健在。さすがに本家ストーリーと比べれば同じ点数は付けられないが他の多くのコンシューマー作品と比較すれば間違いなく”良”。原作ブレイクしていることもないので安心して良い。

 

<総評>

何よりも第一に感じたのが原作へのリスペクトの高さだった。ペルソナ5が評価されている点をアクションゲームとして再構築することに成功している。本家の一つの魅力として派手なUIや見ているだけで楽しい画面作りが挙げられるがこちらも再現されている。アクションとしてアドベンチャーとして、ファンとして楽しめないはずがない作品。懸念点があるとすれば、ペルソナ5を遊んでいないとシナリオは置いてきぼりになること。捕捉がないわけではないが、オススメできない。ファンディスクであるということを前提の評価としているのでペルソナ5が好きな人が買うと良いだろう。

 

ピクミン3デラックス(65点)

ピクミン3デラックス

 

評価:良ゲー65点

 

<プレイ実績>

進行:ストーリークリア、果実全回収、ミッション半分くらい

プレイ時間:

難易度:ゲキカラ

 

<前置き>

wiiUで発売されたピクミン3の移植兼アップグレードバージョン。wiiUで発売されたDLCを含めた上で新要素オリマーの冒険を加えたもの。他にも前作で要望の多かった生物図鑑の追加なども行われた。

 

<簡単な評価>

 注目点はハードの変更による操作と前作で言われることの多かったボリューム不足をどうしたか。操作性は全体的に向上した。ロックオンの挙動が大きく変更され見やすくなったのだが全体的に操作感が任天堂らしからぬように思えた。直感的ではない。言うなればFPSを極めるためにキーコンフィグ弄った状態みたいな操作感。ピクミン3をやるにはこの上なく便利なのだが・・・。無理くり感は否めない。ボリューム不足に関してはユーザーが望んでいたテコ入れは入らなかった。ストーリーの中身は一切変更がなかったのでwiiU同様、10時間もあればストーリーは終わってしまう。新要素のオリマーの冒険も数時間で終わる上、内容はミッションと変わらずストーリーのボリュームが増えたという印象はなかった。

 

<総評>

ピクミン3自体、ピクミン2とは大きく路線が変更されている。ボスを倒してクリアするということではなく、より効率よくスムーズにプレイを進めるていくことを研究する。そこにゲームの楽しさを見出して欲しいというのがピクミン3のコンセプトだった。ただ実際手にとったユーザーの大半はラスボスを倒すことがゲームのクリアであったためにズレが起こったのがピクミン3。それはデラックスになっても解消されていない。ピクミン自体、物を運んだり、敵を倒したり、その行動自体がすでに面白い作品なのでピクミンを遊んだことないプレイヤーは新鮮な体験ができるだろう。前作からの追加要素に期待してデラックス版を買うというプレイヤーはよく考えた方がいいかもしれない。

 

天穂のサクナヒメ(85点)

天穂のサクナヒメ

 

評価:良ゲー85点

 

<プレイ実績>

進行:トロフィーコンプリート

プレイ時間:36時間(ストーリークリア25時間)

難易度:ノーマル

 

<前置き>

リアルな稲作が体験できると話題になったインディーアクションRPG兼、稲作シミュレーション作品。元々は同人ゲームを作っていた作者が マーベラスから声をかけられて作り始めたという経緯がある。開発期間も長く5年近くかけており、毎年のようにデモを作っていた。

 

<簡単な評価>

やはり注目すべきは稲作。最初は突然右も左もよくわからない状態で稲作をやらされるが、ゲームが進行していくにつれて”農書”という、どのように稲作を進めるべきかのヒント集が増えていく。そして稲作を繰り返すほど農書とプレイヤーの経験から稲作が上手になってく、という仕掛けになっている。自分自身でいろいろな試行錯誤をする面白さがよくできていた。プレイヤーによっては詳しく稲作を教えてもらえず自分で考えてやるということが合わない場合もあるかもしれない。

もう一つの要はアクションRPGとして、こちらの出来は凡〜良といった印象。所謂コンボゲーの要素が強く、爽快感のあるアクションを楽しもうとするならばコンボ練習は必須。適当にボタンをポチポチしてればできるほどコンボの難易度は低くない。だが2Dアクションゲームとしての難易度は低めでコンボができなくても十分クリアできるのでそういった意味では稲作をやりたいというプレイヤーでもおすすめできる。でもやっぱりコンボできないと凡ゲー。

 

 

<総評>

注目されていた稲作はきちんと面白いものに仕上がっているうえ、ゲーム全体の難易度は誰でも楽しめることを前提に作られていると言える。インディーゲームとしてカウントされていることが多いが、インディーゲームの出来をはるかに超えており、ある程度の名のある会社の新規IPだと言われても納得できるレベルの作品。地味ながらモーションやグラフィックの水準も高い。気になっているプレイヤーには安心しておすすめできるゲームである。